
「終わったと思ったらまだ終わってなかった!?」
前回・前々回と大反響をいただいた、現役アキバ民くまお(akihabara.site管理人)× 2000年ガチ勢「98式モケーレ」さんによるオタク年代記対談。


第2回の収録後、ファミレスでドリンクバーを片手に延長戦へ突入したところ……「いや、一番ヤバいアングラな話をまだしてないじゃん!」とモケーレさんの口から怒涛の裏話が飛び出しました。
というわけで急遽お届けする真の完結編・第3回【深夜のアングラ&黄金期スペシャル】!
ネットコンプラ全盛の今では絶対に語れない2000年代初頭の「エロゲ狂乱」「怪しい露店と違法パーツ」「オタクファッションの真実」を墓場から掘り起こします!


「美少女が街を支配していた」伝説の黄金期
くまお
「モケーレさん、第2回で綺麗にまとめたのにファミレスで急にすごい話始めないでくださいよ(笑)!でも確かに2000年前後の秋葉原って『美少女ゲーム(エロゲ)が街の経済をぶん回していた』時代ですよね。『16bitセンセーション』の世界そのものです。」

98式モケーレ
「そうだよ!そこをスルーしてアキバは語れないでしょ(笑)今でこそスマホのソシャゲやVTuberが巨大看板出してるけど、当時は駅前の一等地ビルから中央通り沿いまで見渡す限り美少女ゲームの巨大垂れ幕やポスター一色だったんだから。Keyの『Kanon』や『AIR』、Leafの『To Heart』、CIRCUSの『D.C. 〜ダ・カーポ〜』……新作の発売日なんて街中がお祭り騒ぎよ。」
くまお
「ソフマップやメッセサンオーの前に始発どころか前夜から大行列ができてた時代ですね。当時の特典テレカ集めとか並び屋の熱気って今とは桁違いだったんじゃないですか?」
98式モケーレ
「桁違いどころじゃないよ!同じゲームを『ソフマップ特典用』『メッセサンオー特典用』『げっちゅ屋用』『保存用』『布教用』で5本買うのが当たり前の世界(笑)
18禁ゲームの箱がパンパンに入ったデカい紙袋を両手に下げて、中央通りを堂々と闊歩する。周りも全員同じ紙袋持ってるから恥ずかしいどころか『お前も買ったか!同志よ!』みたいな妙な連帯感があったんだよ。」
【注釈ワード解説】
・特典テレカ:店舗ごとに絵柄が異なるテレホンカード。これをコンプリートするために同じゲームを複数買いするオタクが続出した。
・げっちゅ屋(Getchu.com):美少女ゲーム・同人ソフトの老舗通販&実店舗。秋葉原のカルチャーを支えた名店。

表通りには出せない「アングラ露店と怪しいパーツ」
くまお
「あと、昔の秋葉原といえばネットでよく囁かれる『怪しい露店』とか『謎メディア』の話……これ、どこまで本当だったんですか?」
98式モケーレ
「あー……(周囲をキョロキョロ見回す)。これもう時効だから言うけどさ、昔の路地裏には『マジックテープの財布を持った怪しいおじさん』がいっぱいいたのよ。段ボール箱に手書きで『大容量!』って書かれた謎の台湾製CD-Rメディアのスピンドル(100枚束)が山積みされてたり、何が入ってるか分からないバルクの怪しいドングルとかさ。裏通りを歩いてると、ボソッと『兄ちゃん、エミュ機あるよ』『マジコンあるよ』って声かけられたりね。」※今はありません(笑)
くまお
「うわーーー!出た!!完全に九龍城砦じゃないですか(笑)今そんなことやったら一瞬で通報されて警察直行ですね。」
98式モケーレ
「もちろん褒められたことじゃないし淘汰されて当然なんだけど、あの『法とカオスの境界線』みたいなスリルが当時の男子中高生や大学生を惹きつけてやまなかったのも事実なんだよね。『自分の知識と目利きだけで本物とゴミを見分ける』っていう、ある種のゲーセンや冒険に近い感覚が街全体に漂ってたんだよ。」
NHK「72hours」を観て思った事。世代による『アキバ観』の違い
「バンダナ×チェックシャツ」の真実─オタクファッションの変遷
くまお
「昔の秋葉原のステレオタイプといえば、テレビでよく擦られていた『バンダナ・メガネ・チェックのネルシャツをジーンズにイン・リュックサック』のスタイルですがあれって本当に実在したんですか?」
98式モケーレ
「実在したどころか標準装備だよ!!(爆)
いやね、あれにはちゃんと機能的な理由があったんだよ!
・リュックサック:重いPCパーツや同人誌で両手を塞がないため。
・ネルシャツイン:パーツを漁る時に前屈みになっても背中が出ない&邪魔にならないため。
・バンダナ:パーツ探しの汗が目に入らないため。
要するにあれはオシャレじゃなくて『秋葉原を1日中戦い抜くための完全な戦闘服)』だったわけ!」
くまお
「戦闘服(笑)!すべてに実用的な理由があったとは……!今のアキバを歩く人たちって普通にオシャレな若者や海外の観光客、スタイリッシュな推し活女子ばかりで当時の戦闘服スタイルは完全に絶滅危惧種ですよね。」
98式モケーレ
「今は街が綺麗になって誰でも気軽に遊びに来られるようになったからね。それはすごく良いことだよ。ただ、見た目はスタイリッシュになってもリュックの中に推しのアクスタや同人誌をパンパンに詰めて早足で歩いてる現代のオタクを見るとさ、『姿形は変わっても中に入ってる熱い魂は20年前の俺たちと全く同じだな』って嬉しくなるんだよね。」
くまおの視点👀─全3回の対談を終えて
突如としてファミレスの延長戦から生まれた第3回。
これにて、98式モケーレさんとのオタク年代記対談は正真正銘のグランドフィナーレとなります!
第1回:ジャンク通りと2ちゃんねるオフ会・万世ビルの階級制度
第2回:消えた裏路地・伝説のホコ天狂乱・秋葉原の未来論
第3回:美少女ゲーム黄金期の狂気・アングラ露店のスリル👈️今ココ!
こうして振り返ると秋葉原という街はいつの時代も「世間の常識から少しはみ出した情熱」を優しく受け止めてくれる巨大な受け皿でした。
怪しげなパーツ街から萌えの聖地へ、そして世界に誇るインバウンドとカルチャーの交差点へ──。
街の形は変わり続けてもここに集う人々の「好き」を突き詰める熱気だけは決して色褪せることはありません。
モケーレさん、深夜までディープすぎる貴重な証言を本当にありがとうございました!
この記録がネットの海を通じて未来の秋葉原民へと語り継がれますように!
All Write & 企画:くまお
Special thanks:98式モケーレ氏
▼ 【シリーズ全話】秋葉原オタク年代記まとめ ▼
👉️ 【第1回】2000年ガチ勢×現代アキバ民が語る「秋葉原らしさ」の正体
👉️ 【第2回】消えた裏路地と伝説のホコ天!10年後の未来を語る
👉️【完結編】アキバ民が語る「アングラ黄金期の狂気」の正体👈️今ココ!

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