近年では『オタク界の聖地』と呼ばれている秋葉原でも急激に進化を遂げるようになりました。
それは『オフィス街』への進化です。
常に最先端を取り入れ進化を遂げてきた秋葉原は、今まさに新たなステップを踏もうとしています。
さらにくまおは今年事務所物件を探してこの秋葉原を含む神田近辺へよくお邪魔していました。仕事で根を降ろす街としての側面もありますが、くまおの本業がオフィス顧客がメインターゲットととなる仕事をしている為です。

そんな目線で秋葉原を見てきたくまおの視点👀と体験も織り交ぜながらお伝え出来ればと記事にしています。
もはや「街半分オフィス街」という印象すらある秋葉原。※基本的に秋葉原の街の境界があいまいだったりもしますよね。人それぞれ受け取り方が違いますし。
秋葉原を歩く時やカフェに入ると感じる事としてスーツ姿の紳士やPC・タブレットを横目に竚む方を多く見受けられます。駅から出てくる人もそういう方が多いですよね。
特に昭和通り方面に向かう道すがらでよく拝見します。昭和通りまで出るとほぼ仕事関係の方たちではないかと思うほど。
そしてなんと行ってもクロスフィールドに代表されるビルや万世橋周辺に続々と現れたシェアオフィスの数々。
この街は今後、
どういった街に変わるのか?
どのようなことが行われているのか?
最新の秋葉原の情報を取り入れて進化の過程を学んで行きましょう。
秋葉原の今。アキバは「オワコン」なのか?観光地化・オフィス化・グルメ化・インバウンドで揺れる2025年の現在地の記事はこちら!
IT拠点として『秋葉原クロスフィールド』の存在
電気の街、パソコンの街、オタク界の聖地と様々な名称で愛されてきた秋葉原。常に最先端を取り入れるこの街では、気が付けば多くの人が行き来する大都会へと変貌していました。
多くの人が集まる秋葉原では、新たに『IT拠点』として活動することはできないかと考えるようになります。
そんな中、再開発計画土地に建設された施設がコチラ。

2006年1月にグランドオープンした
『秋葉原クロスフィールド』
秋葉原プロジェクトとも呼ばれており、第14代東京都知事・石原慎太郎氏による『東京構想2000』の『秋葉原をIT産業の世界的拠点にする』というガイドラインを元に建設された複合施設です。
くまおも事務所物件を探す際には一応チェックしてみた憧れのオフィス。もちろん相応の資金がなければ入居は叶いません(´;ω;`)…。やはり一流でなければ、またある程度の事業規模を持つ会社でなければ普通は入る事ができません。
また、2010年にはこの秋葉原プロジェクトに含まれる『アトレ秋葉原1』といった駅併設型デパートが建設されたり、この他にも多くの建設が行われ、本格的にIT拠点化が進んでいます。
秋葉原クロスフィールド概要
2001年12月、東京都は都保有地となっていた秋葉原駅電気街口周辺の秋葉原1街区および3街区(千代田区外神田一丁目および外神田四丁目、旧神田青果市場跡地)の15,728平方メートルを、事業計画と買収金額で総合的に審査する、いわゆる事業コンペ方式で売払い公募を行った。その結果、2002年2月にNTT都市開発・ダイビル・鹿島建設の共同計画案が採用された。オフィス・飲食店・商業施設の他、産学連携機能・情報ネットワーク機能・ショールーム・コンベンションホール・各種イベントホールなどからなり、2005年3月に秋葉原ダイビルが竣工。2006年1月に秋葉原UDXが竣工し、同年3月9日にグランドオープンした。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/秋葉原クロスフィールド
まさに行政・民間・地域一体となって打ち出された方針に向けた街づくり。さすが東京の行政主導による推進は牽引力があります。
それも秋葉原という街の遷移の中で培われた「PC・電機パーツの街」というブランドイメージの為せる技だったのかも知れません。
くまお自身もこの周辺での滞在時間は長いと思います。体験談として言える事はこの辺は腰を落ち着けたり食事したり用を足したりととても便利な場所なのでよく居ます。
冬になるとイルミネーションが綺麗ですよね。
『16bitセンセーション』完全ガイド|原作×アニメの違いと90年代年表 秋葉原の変遷を考える
イベントホールを構えたオフィス街へ
IT拠点として再開発が行われている秋葉原では、沢山のオフィスビルも建設されました。
『秋葉原UDX』
『秋葉原ダイビル』
『富士ソフトビル』
などといったオフィスビルが建設され、『オタク界の聖地』から『オフィス街』として進化をしている最中と言えるでしょう。
またこれらのオフィスビルには、メインとなる一階部分にイベントホールを設けることで、地域の活性化やイベントを通して人の流れが生まれるようになっています。
実際に近年では多くの家族連れが秋葉原へ訪れ、イベントや観光を楽しんでいるようです。
さらに「UDX AKIBA-ICHI」では多階層フロアをぶち抜きで飲食店街が居並びます。多くのイベント来訪者やオフィス民の胃袋を満たす存在として親しまれています。しかしくまおが訪ねると混んでいて座れない事が多い(´;ω;`)…。
どの施設や店舗も大盛況のようです。最新の情報は公式HPでチェックして見てください。
秋葉原でオフィス物件を探す!
新たに『IT拠点』『オフィス街』として進化をし続ける秋葉原。
東京駅からわずか2駅という近さもあり、現在では起業を考える方や企業にとっても人気な地域となりました。多くの人や情報が集まる秋葉原では、常に最新の情報を取り入れることができ電気の街の頃から培った技術的な知識も揃っています。
さらには世界的に知名度も高いので、今後の展開が期待できますね!
くまおが体験して実感した話

実際に神田を歩いてオフィス探しをするくまお。
割と真面目にオフィス物件を探しているくまお之図。ちなみにこの画像は神田駅周辺。この辺のビルのオーナーさんは優しくて良い方が多い印象でした。いろいろと足を伸ばしています。
まあ秋葉原の場合は駅周辺だけでいろんなスポットがありすぎてどこへ行こうか迷うのが人情というもの。
「最初はラジ館と見せかけてVapeStand…、いややっぱりラジ館(あみあみ直行パターン)」
「アトレは…ゴメン、帰りに寄ります。」
などと孤独のグルメばりに心の声を楽しみながらひとり歩くくまおです。
…あ、オフィス探し体験談でしたね💧
事務所探しでお世話になっている不動産屋の営業さんの談。
「秋葉原というより神田和泉町・佐久間町・河岸町近辺が起業やスモールオフィスのオススメ。昔ながらのビルが多くあり、建て替えや改築されたモノはシェアオフィスに、そのまま使われている賃貸物件は賃料も下がり狙い目。」「スモールオフィスの場合、安い賃貸やテナントは給湯・トイレが共用のため、事務所利用可能なマンションタイプもオススメ」
との事でした。結果として賃料次第ではあるという事ですね。また、岩本町方面や浅草橋方面も賃料的にはオススメとの事。
よく行くカフェのオーナーさんのお話し
「店舗テナントなら探せばいくらでもあるのが現状」「階数により賃料も集客もだいぶ変わる」「路面店ならそれなりの資金が必要」「都の事業者であれば企業融資を使うのが妥当」「近隣店舗との関係性も重要」との事でした。
くまおは店舗物件を探しているわけでもなかったのですが、どなたかのお役に立てればと思い記しておきます。
シェアオフィス営業さんのお話し(複数人より)
「起業してから何年も入居し続けている会社もある(居心地が良いのかな?)」「以外と個室でもプライバシー性は低い※」「料金的にはずっと安定して変わらない」「フリーアドレスは月1万円から利用出来るが登記は無理」「個室でも金庫が置けない」「法人よりもフリーランスの方に人気がある」などなど
いろいろお話を伺っているので、また思い出したら追記しています。やはりスモールオフィスで良いからと賃料にこだわりがないと大変な思いをしますね。
※誤解のないようにお伝えすると、シェアオフィスとレンタルオフィスは別物という解釈で書いています。作業スペースがフリーアドレスの場合はシェアオフィスのスタンダードプラン。個室であっても密室ではない(壁やドアの上下が空いている)物件がほとんどのため、プライバシー性が低いと表記しています。あしからず。
【2025年版】秋葉原オフィス最新事情!注目物件とトレンド
以前の記事ではオフィス探しの大枠や体験談を中心にお伝えしました。 今回はさらに踏み込み2025年現在の具体的な物件トレンドをリサーチしました。 今の秋葉原エリアでオフィスを探すならどのような選択肢があるのでしょうか。
トレンド1:大手資本による「サービスオフィス」の台頭
まず最も大きな変化は家具や通信環境が完備された「サービスオフィス」の増加です。 特に野村不動産の「H¹O」や東急不動産の「Business-Airport」といった大手ブランドが神田・秋葉原エリアに拠点を増やしています。
これらの施設は、1名から10名程度の小規模な個室がメインです。 賃料は割高ですが、敷金・礼金が不要で法人登記も可能な点がスタートアップや企業のプロジェクトチームに支持されています。 例えば神田駅周辺では月額20万円前後から入居できる1~2名用個室が人気を集めているようです。
トレンド2:岩本町・佐久間町の「小規模リノベ物件」
次に注目すべきは昭和通りを越えた岩本町や佐久間町エリアの動向です。 この地区では、築30~40年の中小規模ビルをリノベーションした物件が増加しています。 レトロな外観はそのままに内装や水回りを現代的に改修しているのが特徴です。
広さは30㎡~60㎡(約9坪~18坪)が中心で賃料は月額25万円~50万円が相場です。 ITやデザイン系のスタートアップ企業が、コストを抑えつつ独自の空間を作りたい場合に最適な選択肢となっています。 ただしエレベーターがない物件も多いため内見時の確認は必須と言えます。
トレンド3:根強い人気の「SOHO可マンション」
フリーランスや個人事業主の方には依然としてSOHO利用可のマンションタイプが人気です。 特に神田須田町や外神田エリアの比較的新しいマンションに多く見られます。 住居としても利用できるため職住近接を実現したいクリエイター層からの需要が絶えません。
賃料は1Kタイプで月額12万円~16万円程度が中心となります。 ただし、看板の設置が不可であったり不特定多数の来客が制限されたりする規約があるため、契約前の確認が非常に重要です。
※本章は2025年9月に加筆しました。
くまおの視点👀
くまおのお仕事や必要なオフィスの条件、秋葉原の他にも新宿やJR神田駅近辺等の探索エリアをお話しています。
さて、ここまでくまおの視点👀で「オフィス街秋葉原」の現状をお伝えしてきました。
また別の印象をお持ちの方もいらっしゃると思いますのでコメントで教えて下さい。
急成長を遂げる秋葉原。いつの日か秋葉原を主体とした世界で一番のオフィス街となる日もそう遠くはないかもしれません。
またオフィスの賃貸物件をお探しでくまおに近い状況や環境にある方のお役に立てれば幸いです。
それでは次の記事でお会いしましょう!
All Photos:くまお
Where the streets once sold dreams, now they help build them.