知ればちょっと怖い『秋葉原年代史』2010年〜2019年 トレンド・開店・事件など一覧にしてみた。

現在のアキバへの遷移期「体験する現場」へ

2010年代の秋葉原は「聖地」から「観光地」へ、さらに「オフィス×カルチャーの複合街」へと変貌を遂げました。店舗の入れ替わりや再開発・文化イベント、そして痛ましい火災や事故…。どれもがこの街の今を形づくる要素です。歴史を知ることでこれからの秋葉原はより安心で奥深い文化の発信地に成長していくはずです。

店舗の開閉と観光化のダイナミズム

新たな顔と消えた名門

  • アトレ秋葉原1(2010年11月開業)など新施設が次々登場し秋葉原は電気街から“総合商業地”へ転換しました。その頃から外国人観光客の姿が目立つようになりアニメ・フィギュアを目的とした旅の目的地へと進化しています。
  • 一方で、T‑ZONEの撤退(2010年)石丸電気本店閉店(2013年)など長年支えてきた老舗PCパーツ店が姿を消し、その跡地には新たなスタイルの店舗が増殖する時代になりました。

旧来と更新の狭間で育まれた「コンセプト小売」

  • 小規模なPCショップがEC化で激減するなか、イベントや体験を前提としたフィギュアショップや体験型カフェが急増。秋葉原は見て触れて買う観光型商業地として成長しました。
  • 海外旅行メディアでも「Super Potatoはレトロゲームの聖地」と評されるなど、日本文化に惹かれる来訪者にとって単なる買い物ではない体験の場として支持されています。

再開発とビジネス街への変貌

秋葉原クロスフィールドの形成

  • 2005〜2006年には秋葉原Daibiru(31階)とUDX(22階)が次々竣工。これによってオフィス街としての側面が加わりました。Tsukuba Expressの開業で交通利便性も飛躍的に向上しています。

増えるオフィスワーカー
街の再開発が進む中でオフィスが急増しました。
街はオフィス人口も飲み込み飲食店が活況に。
ビジネスモデルの展開も変貌しています。

文化とイベントの復活力

歩行者天国の再稼働(2011年1月23日)

  • 2008年の通り魔事件後に中止されていたホコ天が2011年に復活。震災後の街の回復力の象徴ともなりました。
  • その後、メイドカフェやコンセプトカフェが続々進出し街の賑わいを増やすだけでなく日本のポップカルチャーの発信地としての役割を強化しました。

火災と事故

2010年 スーパーポテト火災

  • レトロゲームの殿堂「Super Potato」の店舗で火災が発生し、貴重なコレクションやゲームソフトが焼失。日本中のレトロゲームファンに衝撃を与え文化遺産の保護という視点も浮上しました。

2019年 秋葉原駅エスカレーター事故

  • エスカレーターで足や脚を挟まれるなどの人身事故が発生し、複数の負傷者を出しました。高齢者など弱者も安心して利用できる駅構造や安全装置の重要性が改めて認識されました。

2010年代秋葉原の出来事と変化

分類代表事象内容影響と意味
商業状況アトレ開業外国人増加・観光軸強化観光地として変容
T‑ZONE/石丸閉店電子街の象徴消失オンライン化・街の再定義
都市開発クロスフィールドDaibiru/UDX竣工2面性都市化
文化復元ホコ天再開震災後の象徴的再始動地域アイデンティティ強化
事件火災(2010)Super Potato焼失文化遺産保護への認識
事故(2019)駅エスカレーター事故安全装置見直しの契機
2010年代秋葉原の出来事と変化まとめ

秋葉原の2010年代主な出来事

2010年 「アキバ系」の誕生

  1. スーパーポテト火災: 2010年1月、秋葉原にあるゲームショップ「スーパーポテト」で火災が発生しました。火災は大きな被害をもたらし、店舗や貴重なゲームグッズが焼失しました。この出来事は秋葉原のゲーム愛好家に大きな衝撃を与えました。
  2. AKB48劇場改装: 2010年1月、秋葉原のAKB48劇場が改装されました。改装後の劇場はより充実した設備となり、さらなるファンの収容や公演の拡大が可能になりました。
  3. 「アキバ系」: 2010年頃から、「アキバ系」と呼ばれる文化が秋葉原で広まりました。アキバ系は、オタク文化やゲーム、アニメなどに関連するファッションやスタイルを指し、秋葉原の若者たちの間で人気となりました。
  4. 秋葉原UDXにホールオブアミューズメントがオープン: 2010年12月、秋葉原UDXに「ホールオブアミューズメント」という大型エンターテイメント施設がオープンしました。この施設では、ゲームセンターやアミューズメント施設が集まり、多くの人々が楽しむ場となりました。

2011年 秋葉原の地震と復興

  1. 東日本大震災: 2011年3月11日に東日本を襲った大地震(東日本大震災)により、秋葉原も大きな影響を受けました。電車の運行が停止し、多くの店舗が一時閉鎖されました。秋葉原も地震からの復興に向けて努力を重ねました。
  2. メイドカフェの復興: 東日本大震災の影響で一時閉店したメイドカフェも、復興の過程で再びオープンしました。メイドカフェは秋葉原の象徴的な存在であり、地震後も多くのファンが訪れました。
  3. アニメの人気作品: 2011年には、秋葉原で多くの人気アニメ作品が放送されました。例えば、「魔法少女まどか☆マギカ」や「けいおん!!」などが放送され、秋葉原でも関連商品やイベントが盛況を迎えました。
  4. 秋葉原UDXでのイベント: 秋葉原UDXでは、2011年にもさまざまなイベントが開催されました。例えば、コミックマーケットのオフィシャルイベントやアイドルのライブなどが行われ、多くの人々が集まりました。
  5. 秋葉原電気街の復興: 東日本大震災の被害からの復興が進む中で、秋葉原の電気街も徐々に回復しました。復興に向けた新たな店舗の開業や、テクノロジー商品の新製品が販売されました。

2012年 ニコ超はじまる

  1. AKB48劇場のリニューアル: 2012年1月、秋葉原のAKB48劇場がリニューアルされました。新たなステージや設備が導入され、より充実したパフォーマンスが行われるようになりました。AKB48ファンにとっては待望の改修でした。
  2. 「AKB0048」の放送開始: 2012年4月、テレビアニメ「AKB0048」が放送されました。このアニメはAKB48をモチーフにしたSFアイドルアニメであり、秋葉原で大きな話題となりました。
  3. スマートフォン普及の加速: 2012年には、スマートフォンの普及が一層加速しました。秋葉原の電気街では、最新のスマートフォンや関連アクセサリーが多数販売され、多くの人々が訪れました。
  4. ニコニコ超会議の開催: 2012年から、秋葉原で毎年開催されているニコニコ超会議が盛大に開催されました。このイベントでは、ニコニコ動画のコンテンツや人気クリエイター、アーティストが集まり、多くのファンが楽しんでいます。
  5. メイドカフェの進化: 2012年には、秋葉原のメイドカフェがさらに進化しました。新しいコンセプトのメイドカフェが登場し、食事やエンターテイメント要素が充実したメイドカフェが増えました。
  6. コスプレイベントの盛況: 2012年には、秋葉原で多くのコスプレイベントが開催されました。例えば、秋葉原電気外祭りやコミケットなどが行われ、多くのコスプレイヤーやファンが集まりました。

2013年 アキバ系エンターテイメントの発展

  1. スマートフォンの進化: 2013年には、スマートフォンの技術がさらに進化しました。高性能なモデルや新機能が発売され、秋葉原の電気街では最新のスマートフォンや関連製品が多くの人々に販売されました。
  2. 空前のメイドカフェブーム: 2013年には、メイドカフェのブームが再び訪れました。新たなメイドカフェがオープンし、よりバラエティに富んだコンセプトやサービスが提供されました。
  3. グッズやフィギュアの人気: 2013年には、秋葉原でグッズやフィギュアの人気が高まりました。特にアニメやゲームのキャラクターグッズや限定フィギュアが熱狂的なファンから大きな支持を受けました。

2014年 アキバにラブライブが降臨

  1. メイドカフェの進化: 2014年には、メイドカフェがさらに進化しました。新たなコンセプトや演出が導入され、より多様な体験やエンターテイメントを提供するメイドカフェが増えました。
  2. VR技術の普及: 2014年には、バーチャルリアリティ(VR)技術が注目を集めました。秋葉原ではVRゲームやVRデバイスが多くの人々に紹介され、新たなエンターテイメントの一形態として浸透していきました。
  3. アニメ・マンガの人気作品: 2014年には、秋葉原で多くの人気アニメやマンガ作品が放送や発売されました。例えば、「進撃の巨人」や「ラブライブ!」などが大きな話題を呼び、関連商品の販売やイベントが盛況を迎えました。

2015年 ラブライブ人気爆発!

  1. 「ラブライブ!」の人気拡大: 2015年には、アイドルプロジェクト「ラブライブ!」がますます人気を博しました。秋葉原では関連商品の販売やイベントが盛況で、ファンの熱狂が高まりました。
  2. スマートフォンゲームのブーム: 2015年には、スマートフォンゲームが一層のブームとなりました。秋葉原のゲームショップでは、様々な人気ゲームの新作やイベントが開催され、多くのゲームファンが集まりました。
  3. メイドカフェの多様化: 2015年には、秋葉原のメイドカフェが多様化しました。従来のメイドカフェに加えて、アニメやゲームのキャラクターをテーマにしたカフェや、コンセプトの異なる新たなスタイルのメイドカフェが登場しました。

2016年 ゲームセンターの再編

  1. アニメ映画「君の名は。」の大ヒット: 2016年には、新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」が公開され、大ヒットしました。秋葉原でも関連商品の販売やイベントが盛況で、多くのファンが集まりました。
  2. VR技術の進化と普及: 2016年には、バーチャルリアリティ(VR)技術がさらに進化し、秋葉原でもその普及が進みました。VRゲームやVRデバイスが多くの人々に体験され、新たなエンターテイメントの一環として注目を集めました。
  3. コスプレ文化の拡大: 2016年には、秋葉原でのコスプレ文化が一層拡大しました。コスプレ衣装や小物の販売店が増え、多くのコスプレイヤーが街を訪れ、イベントや写真撮影などを楽しんでいました。
  4. ゲームセンターの再編: 2016年には、秋葉原のゲームセンターが再編される動きがありました。一部の伝統的なゲームセンターが閉鎖される一方で、新たな形態のエンターテイメント施設やVRゲームセンターが登場しました。

    秋葉原サイファーって知ってる?2016年のアキバ年代記録!の記事はこちら

2017年 VTuberブーム到来

  1. オタク文化のさらなる拡大: 2017年には、秋葉原を中心にオタク文化が一層拡大しました。アニメやマンガ、ゲームなどへの関心が高まり、秋葉原のショップやイベントスペースでは関連商品の販売やイベントが盛況に行われました。
  2. VTuberブームの到来: 2017年には、バーチャルYouTuber(VTuber)のブームが到来しました。秋葉原では、多くのVTuberグループや個人が活動し、ファンイベントやライブ配信が盛んに行われました。
  3. 複合施設の進化: 2017年には、秋葉原の複合施設が進化しました。新たなエンターテイメント施設やショッピングモールがオープンし、さまざまなジャンルのアイドルやアーティストのライブイベントや握手会が行われました。
  4. ゲームイベントの盛況: 2017年には、秋葉原で多くのゲームイベントが盛況に開催されました。新作ゲームの発売イベントや大会、ゲーム関連の展示会などが行われ、多くのゲームファンが集まりました。
  5. レトロゲームの人気: 2017年には、レトロゲームの人気が再燃しました。秋葉原のゲームショップや専門店では、懐かしのゲーム機やソフトの販売が盛んになり、多くの人々がレトロゲームに夢中になりました。

2018年 eSportsの台頭とイベント

  1. オタク文化のさらなる発展: 2018年には、秋葉原を中心にオタク文化が一層発展しました。アニメ、マンガ、ゲームなどへの関心が高まり、秋葉原のショップやイベントスペースでは関連商品の販売やイベントが盛況に行われました。
  2. eSportsの台頭: 2018年には、eSports(競技ゲーム)がさらに注目を集めました。秋葉原では、eSportsイベントやトーナメントが盛況に開催され、多くのゲーマーやファンが集まりました。
  3. VRエンターテイメントの進化: 2018年には、バーチャルリアリティ(VR)エンターテイメントが一層進化しました。秋葉原の一部施設では、よりリアルなVR体験が提供され、多くの人々が新たなエンターテイメントを楽しんでいました。
  4. メイドカフェの多様化: 2018年には、秋葉原のメイドカフェがさらに多様化しました。新しいコンセプトのメイドカフェやテーマカフェが登場し、より幅広いニーズに応える施設が増えました。
  5. コスプレ文化の発展: 2018年には、秋葉原のコスプレ文化が一層発展しました。コスプレ衣装や小物の販売店が増え、多くのコスプレイヤーが街を訪れ、イベントや写真撮影などを楽しんでいました。

2019年 「天気の子」「このすば」

  1. 新しいゲーム機の発売: 2019年には、Nintendo Switch Liteがリリースされ、秋葉原では大きな注目を集めました。関連商品の販売や発売イベントが行われ、多くのゲーマーが秋葉原に集まりました。
  2. アニメ映画のヒット: 2019年には、いくつかのアニメ映画がヒットしました。特に「天気の子」や「この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説」などが大きな話題となり、秋葉原のシアターやショップでは関連商品の販売やイベントが行われました。
  3. VTuberのさらなる台頭: 2019年には、VTuber(バーチャルYouTuber)の人気が一層高まりました。多くのVTuberグループや個人が活動し、秋葉原のイベントスペースやライブハウスでのライブ配信や握手会が盛況に行われました。
  4. エスカレーター事故の発生: 2019年6月には、秋葉原駅のエスカレーターで人身事故が発生しました。この事故により多くの人々が負傷し、大きな衝撃を与えました。

くまおの視点👀

以上、2010年〜2019年の主な出来事を振り返ってみました。

もはや現代ですよね。

今回もくまおが特に気になった出来事を中心にお送りしてみました。

一つ一つ掘り下げれば良いのでしょうが出来事一覧にしようとすると前の10年の方が話題が多かった気がします。ですが痛ましい事故もあった事は忘れてはなりません。

全て現在の秋葉原という街を形成する上で欠かせない出来事と考えれば、心を痛めながらも記させていただいた次第です。ご理解を戴ければありがたいと思います。

次回以降は1990年代も記事化させていただく予定です。

最後までご覧いただきありがとうございました(`・ω・´)

おまけのお話

……と見せかけて

今くまおが気になっているカフェ。

ベイビードラゴンカフェ』さん。

実は当ブログの検索パフォーマンスで何故か第一位のワードとなっております。

何か申し訳ないのでご紹介をさせていただきます。

「秋葉原が誇る、チャイナ好き必見のメイドカフェ『ベイビードラゴン』」 

カラフルなネオンと九龍城をイメージした店内で、かわいいメイドたちが迎えてくれます。お店のコンセプトは、まさにチャイナ!メイドたちはセクシーな衣装を着用し、お客様に楽しい時間をお届けします。 

また、お店の内装はベイビードラゴンをテーマにしたもの。幻想的な世界観と、ライトアップされた壁面、天井などから放たれるネオンが、一層お店の雰囲気を盛り上げます。あなたもこの世界観を堪能しながら、かわいいメイドたちとの楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?

引用:Baby Dragonオフィシャルサイト

HP拝見してきました。

ほう、面白そうなコンカフェ。チャイナ…九龍…メイド…

末広町駅付近のファミマの上ですね!

今度お邪魔してみます😊

いろいろ体験系の記事も書いて行く予定です!

それでは次の記事でお会いましょう!

All photos:くまお

秋葉原の闇「3代事件」から見たオタクの聖地危機と再生の軌跡を考察

1990年〜1999年 アキバの土壌を作った奇跡の10年間

2000年〜2009年 現在の『オタクの聖地秋葉原』を形成する10年間

秋葉原サイファーって知ってる?2016年のアキバ年代記録!の記事はこちら

【最強決めようぜ!】全盛期の織田・豊臣・徳川の国力徹底比較。記事はこちら!

In this decade of transformation, Akihabara redefined itself, embracing both its past and future as it danced on the edge of evolution.

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