
アニメ『らき☆すた』の放送から長い年月が経ちましたが劇中コーナー「らき☆ちゃんねる」のインパクトは今も色褪せません。
特に第6回放送はメインパーソナリティである小神あきら様が、アシスタントの白石みのる氏に対してアイドルの真髄を叩き込む神回として知られています。
あきら様の教え総合:【保存版】京アニの伝説『らっきー☆ちゃんねる』徹底考察|あきら様が暴いたアニメ・声優・アイドルの裏事情
今回はこの伝説的な回での発言を振り返りながら、秋葉原文化の根底に流れる「アイドルとファンの関係性」について考察していきます。
第6回「アイドルとファンの真実」概要
小神あきら(以下、あきら): ラッキーチャネルー!おはらっきー! 早いもので、すでに6回目に突入しましたラッキーチャンネル。
そろそろこのコーナーもお馴染みになってきたと言わせたい小神あきらでーす。 パフパフ! シャキーン!
白石みのる(以下、みのる): う、うおっ……!あ……。
あきら: 今回も助手のリレー、白石みのる君はまだまだ慣れなくて緊張のご様子。 皆様の視線にドギマギしちゃって……って感じ?
早く仕事に慣れてほしいですねー。
特に先輩に対する口の利き方には気をつけろってのが、何回言ったらわかんのかしら……。
(ドスを利かせた声で) ……ちっ、ムカついてきちゃった。
あきら: さて!今日はらき☆すたでもキーとなるキャラ、泉こなたさんの紹介をしたいと思います!
みのる: で、でも……!まい……マイ・エンジェル……!
あきら: えーっと。泉こなたさん、17歳。趣味はゲーム、アニメ、読書。
みのる: えーと。資料によると、どうやら新番組や新刊は欠かさずチェック。
週末は、朝までネトゲの嵐だそうです。
あきら: 要するにオタってこと?
みのる: えーと……そのようですね。 何か考えろ、俺。あ、オタクって、あれですよね!ハウスな人ですよね!フランダースの犬見て、泣いちゃったりするんですよね!
あきら: あぁー?! あんたの中のオタク像って、いつの時のなの? ちゃんと勉強してんの? いい加減なこと言ってんじゃねーわよ!
みのる: い、いえ、その……。
あきら: ま、確かにフランダースの犬にも可愛い萌えキャラにも共通して「癒やし」ってのはあるわよ。
あきら: でも!犬より、私みたいな女の子がいいの!
とびっきり可愛くてキュートな乙女を求めてるの、わかる?! (次第に熱を帯び凄みを利かせる)
私が右を向けば、右を向く。 左を向けば、左を向く。
コンサート前に徹夜で並べば風呂も入れない。
衛生的に大変なことになる。
それでも私に会いたい!
その一心で、クソ暑い……その中、灼熱の太陽に焼かれて私の登場を待ってるの!
たとえ、頭に巻いたバンダナが絞れるくらいに濡れようともぉぉっ!!
みのる: はぁ……。
あきら: (冷静に戻り) そう……。やっぱり、お客さんだしね。
握手会でなかなか話を切り上げさせてくれなくても、 MCで空気読まないツッコミ入れてきても…… (一瞬、優しげに微笑む)
……根性が、あるじゃない。
あぁ、この人たちの力で今の私がいる。
この人たちのために私は頑張らなくっちゃ……ってね。
みのる: そういうもんなんですかね……。
あきら: あんたも直にわかるわよ。
アイドルってものの大変さが。
酸いも甘いも噛み分けてこそ本物の味が出てくんのよ。
たとえ、気に入らないファンやクライアントがいたとしてもね……。
(キラキラしたSEと共にアイドル声に豹変) ちょうどいいお時間!
皆さん、だいたいこなたさんのキャラが分かりましたか?
ではまた、次回のラッキーチャンネルでお会いしましょう。
バイラッキー!
ー以下音声のみー
みのる: ていうか、今日はこなたの紹介っていうかオタクの紹介になってましたね。
……はぁ。あ、あきら様、大丈夫ですか?
あきら: やっといて。
みのる: えっ!あ、わかりました! その時、特派員が見たものは……!(フェードアウト)
「オタク」の定義をアップデートせよ
番組冒頭に白石みのるが提示した「オタク像」は「フランダースの犬を見て泣いちゃうようなハウスな人」といういささか牧歌的で時代錯誤なものでした。
これに対しあきら様は激昂します。
「あんたの中のオタク像っていつの時よ!?」という怒声はステレオタイプな見られ方に辟易していた当時のオタクやアキバ民の叫びを代弁していたのかもしれません。
あきら様が定義するファンとはもっと能動的で情熱的な存在です。
癒やしを求めている点は同じでもその熱量は「ハウスな人」という枠には収まりきらないのです。
灼熱の太陽とプロ根性
あきら様の口から語られたファンの実態は壮絶です。
「灼熱の太陽に焼かれバンダナが絞れるほど汗をかき風呂にも入れない状態で並ぶ」
衛生面や常識を懸念するみのる君をよそにあきら様はそれを肯定します。
なぜなら彼らはその一瞬の輝きを見るためだけにすべてを犠牲にして駆けつけてくれるからです。
「その人たちの足元に今の私がいる」
この発言こそ彼女が単なる腹黒キャラではなくファンの愛を糧にする本物のプロであることの証明でしょう。
嫌な客も飲み込んでこその「アイドル」
もちろんあきら様は綺麗事だけで語りません。
「気に入らないファンやクライアント」の存在も認めつつ、それら清濁すべてを飲み込む覚悟を示しています。
握手会で粘るファンや空気の読めないMCにも愛着が湧くという彼女の言葉には、ビジネスパートナーとしての冷徹な視点と演者としての温かい情愛が同居しています。
酸いも甘いも噛み分けた先にしか出せない「本物の味」。
それを10代(設定)で理解しているあきら様のアイドルIQの高さには改めて脱帽せざるを得ません(笑)
くまおの視点👀
あきら様の魅力は二面性そのものではなく、二面性を持ちながらも「板の上に立つ人間」としての覚悟が決まっている点にあります。
彼女の暴言に似た咆哮は、一種のファンサービスでありながら本質をついた文化批評でもありました。
受け手の熱量に対して誠実であるか。
常に自問し続けたいものです。
All Write:くまお
The boundary between idols and fans is woven with sweat and professional pride.



