【伝説へ…】GIGO秋葉原1号館閉館ー33年の歴史に幕。秋葉原の象徴赤いビルが消える日

閉館決定の衝撃

秋葉原のランドマーク「GiGO秋葉原1号館」が2025年8月31日に閉館します。33年の歴史、閉館理由、地域への影響、SNSの声、後継施設の展望まで詳しく解説します。Akihabara’s iconic GiGO 1st Arcade will close on August 31, 2025. Explore its 33-year history, closure reasons, local impact, social media reactions, and future plans for the site.

秋葉原の街を象徴する赤いビルが2025年夏にその灯を落とすことになりました。

2025年7月15日、Genda GiGO EntertainmentはGiGO秋葉原1号館を2025年8月31日で閉館すると公式に発表しました。

閉館の理由は賃貸契約の満了であり建物の所有者と新たな契約を結ぶことができなかったことが決定打となったと説明しています。

発表直後からSNSでは「秋葉の顔がなくなる」「赤いビルが見られなくなるのか」といった悲しみの声があふれ、33年間にわたり秋葉原を見つめ続けてきたこの赤いビルが去る現実に、多くのファンが衝撃を受けています。

33年の歴史をたどる。GiGO秋葉原1号館の歩み

Hi-Tech Land Sega Shintokuとして誕生

GiGO秋葉原1号館は1992年に「Hi-Tech Land Sega Shintoku」として誕生しました。

当時の秋葉原はまだ電気街の色が濃くオタクの聖地と呼ばれるには早い時代でした。

高架下という独特の立地もあいまって電車の音が響く中でゲームを楽しむという「秋葉原らしさ」が詰まった空間でもありました。

Sega Akihabara、Club Sega時代

その後運営の変遷に伴い「Hi-Tech Land Sega Akihabara」へそして「Club Sega Akihabara」へと名前を変えていきました。

Club Sega時代には格闘ゲームや音楽ゲームなど対戦やスコアアタック文化が熱を帯び、多くのゲーマーが集う場所となりました。

時代の変化とともに店内のレイアウトや取り扱うゲームも進化を続けてきました。

秋葉原の成り立ちについての記事はこちら!

GiGOブランドへの移行

2012年には無ブランドのSegaアーケードとして再オープンしました。

その後SEGAのアーケード事業を引き継いだGenda GiGO Entertainmentのもとで施設はGiGOブランドへ統合されました。

秋葉原駅を出た人々を出迎える赤い外観は秋葉原の象徴として長く親しまれてきた存在です。

時期出来事・状況
1990年代ビデオゲーム全盛期に突入。3Dグラフィックスや没入型マルチプレイヤーゲームが登場し、GiGO秋葉原1号館(当時ハイテクランド・セガ シントク)は1992年開業直後から秋葉原の聖地となった。人気タイトルは「バーチャファイター」「デイトナUSA」「バーチャコップ」など。
2000年代インターネット普及に伴い秋葉原はオタク文化の中心地へ発展。アニメ・マンガ・フィギュア・ゲーム関連の店舗が増加し1号館もクレーンゲームやトレカの人気スポットとして賑わった。
1990年代後半~2000年代初頭新作ゲームの発売日や週末にはセガアーケード前に長蛇の列ができた。店内も常に賑わい新作デモ機や人気筐体周辺は特に混雑していた。
2000年代セガアーケードでは定期的にゲーム大会やプロモイベントが行われファンが集結。2003年の「新作ゲーム体験会」では参加予定者を上回る来場者が殺到し整理券が配布されるほどの混雑となった。
1990年代後半~2000年代クレーンゲーム(UFOキャッチャー)が大流行。限定フィギュアやアニメグッズが景品になるとファンが店舗外まで行列を作ることも多く限定グッズ目当ての熱気が店内外にあふれていた。
GIGO秋葉原1号館の年代による様相

GIGO1号館が残した伝説たち

・2022年4月29日、「機動戦士ガンダム アーセナルベース」のイベントで約300人が行列。雨の中でも熱気に包まれ歩道まで列が伸びた。

・1990年代後半~2000年代初頭、日本で初めてポケモンのアーケードゲームを導入。子どもや若者が殺到し話題を集めた。

・ラブライブ!キャンペーンなどでクレーンゲームが大混雑。転売目的の客が集まり「地獄」と表現され店舗外まで行列が伸びた。

・maimaiの大会ではプロ級プレイヤーが集結。筐体を囲む観客ができ熱狂的な雰囲気となった。

・2000年代後半~2010年代、AKB48とのコラボイベントが開催されポップアップや限定グッズでファンが殺到。周辺劇場とも連動した盛り上がりを見せた。

・2010年代後半~2020年代、VRゲーム「Mortal Blitz」の体験イベントを実施。15分1500円で没入体験ができ外国人観光客も多く訪れた。

・頭文字Dアーケードゲームが人気を集め筐体に人が殺到。毎日のように通うファンも多く青春の思い出として語り継がれている。

・ジオラマフォトスポットが人気で撮影待ちの行列が動線を塞ぐほどに。

・2000年代、クラブセガ時代に大規模停電が発生。全フロアが暗闇となりプレイヤーの持ち物が筐体内に取り残される珍事が起きた。

・2022年3月、セガからGiGOへのブランド変更で看板を付け替え。旧看板の撮影目的でファンが集まり混雑が発生した。

・2023年頃、ホロライブ3期生のコラボキャンペーンが実施され限定グッズ目当てに長蛇の列ができた。クレーンゲームフロアが「地獄」と呼ばれるほど混雑。

・2020年代、ホロライブのポップアップストアやフォトスポットが設置され特定キャラのパネル撮影に行列が発生。閉館後の存続を心配する声が多い。

・ホロライブ限定グッズを巡り、クレーンゲームでの混雑が発生。転売問題も浮上し通販や受注生産を求める声が出た。

・2019年~2020年代頃、ホロライブコラボカフェが開催され限定メニューやグッズが即完売。予約が取れず悲鳴が上がった。

・2021年2月、にじさんじ3周年記念でコラボキャンペーンを実施。人気メンバーのグッズ目当てにファンが殺到しグッズ争奪戦となった。

・2022年頃、にじさんじENのコラボで海外ファンを含む行列ができた。グッズ人気で混雑が発生した。にじさんじ限定グッズを巡りクレーンゲームで転売を狙う客が集まり混雑や小競り合いが起きた。

・2025年2月、にじさんじフェス関連プロモーションで整理券を求める行列が発生。抽選制への変更が話題になった。

・2025年3月~5月、にじホロ交流戦プロモーションで両ファンが集まり行列ができた。限定グッズ争奪が話題となった。

・2020年~2021年頃、「鬼滅の刃」コラボキャンペーンを開催。炭治郎や禰豆子の限定フィギュアを求めてファンが殺到し行列が発生。ポップアップストアや展示も行われた。グッズは二次市場で高値で取引された。

・2021年~2022年頃、「呪術廻戦」のクレーンゲームキャンペーンを実施。五条悟や虎杖悠仁の限定グッズ目当てにファンが集まり行列ができた。転売問題も浮上し混雑が店舗運営の課題となった。

・2010年代後半~2020年代、「エヴァンゲリオン」コラボイベントを開催。シンジ・レイ・アスカの限定フィギュアが人気で、コレクターによる行列ができた。展示やフォトスポットも設置されグッズのクオリティは高評価だった。

GiGO秋葉原1号館が秋葉原で果たした役割

秋葉原の観光スポットとしての存在感

Tripadvisorなどでも観光客からのレビューが絶えない人気スポットでした。

各階に異なるテーマがありクレーンゲームや音楽ゲームやクラシックアーケード、VR体験など多様な遊びが詰まっていました。

「秋葉原と言えばここ」という存在で特に外国人観光客が楽しそうに遊ぶ姿は、秋葉原の日常風景のひとつだったといえるでしょう。

クレーンゲームの聖地

秋葉原GiGO1号館の代名詞ともいえるのがクレーンゲームでした。

複数フロアに並ぶプライズ機は圧巻で人気景品が登場するたびに店内には長蛇の列ができました。

μ’sなどのコンテンツが登場すると行列が外まで伸びるほどで「今日も秋葉原GiGOは地獄か」というX上でのつぶやきが象徴的でした。

しかしその一方で、転売ヤーによる買い占め問題も深刻であり「通販か受注にしてほしい」という切実な声も少なくありませんでした。

コミュニティの交流拠点

音楽ゲームや対戦ゲームでプロプレイヤーが神業を披露する光景もGiGO秋葉原1号館では日常的に見られました。

SNSでは「今日はGiGOにあの人が来ていた」といった情報が飛び交い秋葉原のコミュニティの中核としても機能していました。

単なるアミューズメント施設ではなく人と人がつながる場所。それが1号館の真の魅力だったといえるでしょう。

閉館の理由。賃貸契約満了

今回の閉館は経営不振によるものではなく賃貸契約の満了が原因です。

秋葉原の地価は年々高騰しておりアミューズメント施設の運営には厳しい環境が続いています。

それでも多くのファンは「なんとか続けてほしかった」という思いを抱えているようです。

秋葉原のゲーセンの変遷

過去の閉館事例

秋葉原のアーケード施設はここ数年で閉館が相次いでいます。

2020年にはGiGO秋葉原2号館が閉館し2022年にはGiGO秋葉原4号館が姿を消しました。

今回の1号館閉館によって秋葉原駅南側にあったGiGOはすべて閉鎖となり残るのは3号館と5号館だけとなります。

SNSでは「HeyとレトロGだけは残ってほしい」という声も多く見られます。

今後の秋葉原ゲームセンター事情

残された3号館や5号館が秋葉原のゲーセン文化を支える存在になる一方でタイトーステーションなど他社も存在感を放っています。

街全体が再編の時期を迎えていることは間違いありません。

2025年7月 秋葉原 推し活イベント完全網羅|の記事はこちら

SNSに溢れる悲しみと記憶

X(旧Twitter)での反響

閉館発表後、X(旧Twitter)(※以下引用)上では以下のようなリアルな声が飛び交いました。

「『GiGO秋葉原1号館』2025年8月31日(日)閉館のお知らせ…閉館後は『株式会社マタハリーエンターテイメント』がアミューズメント施設の開業を予定」

「GiGO秋葉原1号館が2025年8月31日をもって閉館に…ハイテクランド・セガ シントクとしてのオープンから30年以上の歴史に幕」

「GIGO秋葉原1号館無くなるの…!?ジオラマフォトスポット無くなるの個人的に非常に困るけどどうなるんだろ…秋葉原内の別店舗に移るとかなら安心なんだけど…。」

「秋葉原の象徴『GiGO秋葉原1号館』8月31日に閉館。33年の歴史に幕」

「ええ…秋葉のセガ…GIGO1号店が閉店…あの赤いビルが見られなくなるのか…HeyとレトロGだけでも生き残ってくれ!(我儘)」

「うわー、1号館まじかー。ながーく使ってたのにな。後釜は恐らくシルクハットができるんやろな。これでGiGO1,2,4が閉店で残ったのは3,5か。」

「えっ!?えっ!?秋葉のギーゴ1号館なくなるの!?…秋葉の見覚えある建物だったから悲しい😢」

「今日も秋葉原GiGOは地獄か〜🥲💭…μ’sに興味すらなさそうな人たちがいっぱい並んでるのね…通販とか受注にしたら平和だし転売ヤーも来ないのにね」

こうした生の声からも多くの人にとってこの閉館が単なる店舗の終わり以上の意味を持っていることが伝わってきます。

ネガティブだけじゃない声

一方で「混雑が減るのはありがたい」という意見もありました。

転売ヤーや長蛇の列に疲れていた人たちからは「正直ほっとする」という声も漏れており、秋葉原が抱える光と影の両面が浮かび上がります。

トリップアドバイザー等レビューの総括

Tripadvisorには以下のような評価も残っています。

  • 「6階建ての元セガのアーケードは驚くほど楽しい。各フロアに異なるテーマがありクレーンゲームからクラシックゲームや最新ゲームまで揃っている」
  • 「GIGOはすごい場所!各階に異なるゲームが詰まっていてプロのプレイヤーが音楽ゲームをプレイするのを見るのも楽しい」
  • 「子供を適切なマシンにセットした後インタラクティブな音楽ゲームを見るのが楽しかった。時間があっという間に過ぎる」
  • 「6階に新しくオープンしたVRゲーム『Mortal Blitz』は最高!1500円で15分、没入感がすごい」
  • 「スタッフの対応が良くクレーンゲームのアシストも積極的。平均1500円程度で景品が取れる設定は悪くない」

一方で以下のような厳しい声もあります。

  • 「評判ほどではなかった。店内は狭く植物が多いが期待したほど大きくない」
  • 「クレーンゲームのアームが弱すぎる。1000円以上使っても取れない場合があるので撤退が賢明」
  • 「カードゲームや音楽ゲームが多く昔の80年代アーケードゲームが減った」
  • 「スタッフが日本語しか話せず助けてくれない。態度が悪いと感じた」

賛否はあれど、33年もの間、秋葉原のカルチャーを彩った存在であったことは疑いありません。

閉館後の展望──マタハリーエンターテイメントの動向

マタハリーエンターテイメントとは

跡地を引き継ぐのはマタハリーエンターテイメントです。

SILK HATブランドなどを運営する同社はアミューズメント業界でも実績を持つ老舗企業です。

秋葉原という特異な土地でどのような施設を展開するのか多くの人が注目しています。

新施設の可能性

マタハリーエンターテイメントはVRやARを活用した新しいエンタメ体験を得意としています。

Xでも「SILK HATになるのかな」「どんな施設になるのか楽しみ」という声が多く期待が高まっています。

秋葉原らしいオタクカルチャーをどれほど取り入れるのかがファンにとっては大きな関心事といえるでしょう。

1990年〜1999年 アキバの土壌を作った奇跡の10年間

2000年〜2009年 現在の『オタクの聖地秋葉原』を形成する10年間

2010年〜2019年 秋葉原の進化を語る上で外せない10年間

くまおの視点👀

赤いビルが閉館するという事実は秋葉原という街にとって大きな歴史の節目になります。

しかし秋葉原は常に新しい何かを生み出してきた街です。赤いビルが姿を消してもその遺伝子は必ず誰かに引き継がれるはずです。

私もくまお隊長もまた新しい秋葉原を見に行きたいと思います。

All Write:くまお

The neon lights may fade, but memories of Akihabara will keep shining forever.

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