秋葉原の片隅にありえない制服の幻影を見た
秋葉原には数多の「ありそうでない」構図がある。
それは刷り込まれたきっと存在してほしい女子高生像であり、
実際には「絶対にそんな女子いねぇだろ……」という都市伝説のような瞬間たちだ。
だが我々は知っている。
妄想と現実の境界にこそクリックと保存が集中していることを。
ここに記録するのは秋葉原の各スポットにおける
「存在しないはずの女子高生」たちの姿──
ありえなさがリアルに見える時そこには必ずなにかが生まれる。
これは珍しくバラエティ回の記事である。
幻影構図スナップ・図鑑モード
01|カードショップ店内で対戦をスマホ撮影してるJK

- 出現率:0%
- 構図:制服姿でデュエルスペースの熱戦を真顔でスマホ撮影
- 観察者の声:「あの娘……身内プレイじゃないな」「ライバル視線だ」
- 筆者の声:「この角度は相手のプレマの皺すら撮れてる…」
- 釣れ度:★★★★★
03|駿河屋の激狭エレベーターで巨大袋持ったJKと2人きり

- 出現率:0.000001%
- 構図:無言 真顔 スクールバッグよりデカいフィギュア袋を持つ女子
- 筆者の心理:「会話が無くて逆に記憶に焼き付く」
- 筆者の声:「これは精神耐久試験レベルの沈黙だっ!」
- 釣れ度:★★★★★
04|ジャンク屋でLEDの色味を真顔で比較する理系JK

- 出現率:専門学生より低い
- 構図:基盤を手に取り スマホのライトで透かして見る制服女子
- 周囲の心声:「絶対CR2032と3025の違い知ってる目」
- 筆者の声:「あの光の当て方は組込済の確認動作だろっ」
- 釣れ度:★★★★☆
05|らしんばん入り口の段差で袋に囲まれた戦利品JK

- 出現率:0だけど光景だけは見覚えある
- 構図:膝の上に3袋、床に2袋、両脇に紙袋、制服のまま無言で静止
- 周囲の声:「この段差が聖域に見えたの初めてかも」
- 筆者の声:「この包囲構造は戦利品防御壁陣か!」
- 釣れ度:★★★★★
06|ソフマップ階段下でスマホ触るだけのJK

- 出現率:奇跡の交差点
- 構図:階段の横でスマホ 目線は上に行かず ただ待つだけの制服女子
- 周囲の心声:「もし上から降りてきたら…って考えるだけでダメ」
- 筆者の声:「あれは完全に戦友の戦果報告を待つ部隊だな」
- 釣れ度:★★★★☆
07|メイド通りでメイドが遠慮してしまうオーラのスタスタ歩くJK

- 出現率:パラレルアキバ次元
- 構図:制服女子が目も合わせずメイド呼び込みを避けるようにスッと通る
- 周囲の空気:「えっ!?メイドが避けた!?」
- 筆者の声:「あのオーラは秋葉原の異物感を打ち消すNフィールドでしかない」
- 釣れ度:★★★★★
※2番は諸事情で割愛しました。いつか別枠作ります。
くまおの視点👀─「いないはずの誰か」を僕らは見ていたのかもしれない
秋葉原という場所に実在しないはずの制服女子が
もし一瞬でも交差したら──
それは現実を侵食する妄想でもなく虚構を消費する逃避でもなく、
萌えという名の都市伝承になるのだ。
今回の「絶対そこにJKいないだろ!」シリーズ!はじまりはただの思いつきでした。
だけど編集していくうちに思ったのです。
これはただの釣り構図じゃない。
秋葉原という街に「いてほしかった存在」や「いたらいいのにと思う誰か」が、
ふと現れた瞬間を僕らは無意識に保存していたんじゃないかって。
制服女子がカードショップにいるとしたら…。
それだけでなぜか思わず目を引かれてしまう構図。
でも本当はそれって制服がどうとか女子高生だからとかじゃなくて、
「そこに現れた非日常がその場を物語に変えたから」なんじゃないかと思うのです。
(なに言ってんだw)
秋葉原は好きなものを通じて日常をほんの少しだけ歪ませてくれる街です
そしてその隙間にこのような幻影がふと立ち現れたなら──
それはもはや幻影じゃなくて記憶なのかもしれない。
というわけでくまお、めっちゃ楽しかったです(笑)
なのでこの企画正式にシリーズ化します!!
次回も妄想と優しさでアキバにいないはずの誰かを召喚していきますのでお楽しみにっ!
All Write:くまお
The ones who don’t exist leave the deepest footprints.
Especially when they’re wearing loafers.